【驚きと共に考察】『「早稲田塾」首都圏11校閉鎖へ・・・少子化で苦戦』にみる予備校業界の今後
本日のニュースで『「早稲田塾」首都圏11校閉鎖へ・・・少子化で苦戦』という記事を目にしました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170606-00050100-yom-soci
(出典:読売新聞ニュース)
何を隠そう受験生時代を早稲田塾で過ごした人間として驚きと共に時代の趨勢を感じた次第です。
早稲田塾は「塾生は現役高校生のみ(つまり塾生の現役合格を目指す)」という謳い文句のもと、講師と生徒の距離が近く現役で大学受験をする高校生に総力を決して受験のための指導を行う予備校でした。
個人的にいわゆる大手予備校の期間限定講義に出席し、かなりの大人数で受ける授業に対して没入感を覚えられなかったり、浪人生が入口付近でタバコを吸ったりちょっと我が者顔でいるのを見て、もう少し講師と生徒の距離が近く、第二の高校のような雰囲気を求めていた自分には、まだメジャーではなかった早稲田塾が非常に魅力的に感じ、両親の不安を押し切って入塾したことを昨日のように覚えています。
おかげさまで他校の友人もでき、運良く現役合格することができたのは、当時の講師の方々や事務局の方々のサポートがあったからと今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな早稲田塾もナガセの傘下に入り、運営を続けていたものの知らないうちに厳しい状況に陥っていたのですね。。
インターネットやその媒体としての端末が幅広く普及するなか、生徒自身が予備校に足を運んで授業を受けるという今までのシステムが根底から覆される時期に来ているのかもしれません。
インターネットと端末が普及した現在は塾が身近にない地方都市で勉強をする受験生には大きな武器です。
都市部にいて受験情報が常に最新かつ具体的に入手できる受験生との情報の非対称性をなくすことができます。
一方で、個人的には直接面と向かって講師か授業を受け、授業が終わった後遅くまで質問に付き合ってくれる予備校は今でも貴重な学びの場だと思っています。
社長は「少子化でも生徒の掘り起こしは可能」と述べていらっしゃいますが、掘り起こし以上に受験生のニーズに合った予備校をニーズに合わせた規模で展開していくのがこれからの時代の流れに合った戦略なのかなと推察します。
閉鎖に伴い運営規模は縮小しますが、私が通っていた頃のような活気を早稲田塾が取り戻し、オンリーワン予備校の地位を掴んでくれることを心から願っています。